「手」は造形によって、
かわいらしさや繊細さ、力強さなども表現できる重要な部位です。
今回は手の作り方の基本をまとめます。
まずは、設計図を見て大きさやバランスを確認して、
ステンレス線を切ります。
今回は0.9mmを使っています。
少し変わった表情を付けたい場合はこのときに設計図に描き加えておきます。
http://www.posemaniacs.com/blog/
その際、このサイトの手ビューワーがとても参考になります。
手の他にも男女の様々なポーズが見れるのでオススメです。
指の芯になる5本がバラバラにならないように、
根元をボンドを付けた刺繍糸でくくります。
そして、指の間接になる所に、印をつけます。
長い線は切って調節します。
次は、芯に粘土の食いつきを良くするために、
ボンドをつけた刺繍糸を巻きつけます。
この他にも手芸用の綿を付ける方法がありますが、
経験上、粘土を削る時に綿が出てきてしまうと非常に厄介なので、
私は糸を使っています。
巻き終えたら、やっとこやラジオペンチで間接を曲げて、
手に表情を付けます。
芯に粘土を付けていきます。
いっきに盛って しまうより、はじめにベースとなる粘土を硬化させておくと
細部の造形がしやすくなります。
写真では、割り箸を使い自立させて乾燥しています。
造形のポイントは「間接と筋肉を意識すること」です。
しかし、間接を強調しすぎると男性っぽい手になってしまいます。
子供の手はやわらかく丸く、女性の手は指を細長めに作るとそれらしくなります。
爪は、指先の粘土を硬化させ、
その上から柔らかい粘土を盛って、スパチュラを使い造形します。
手のひらと間接のシワは、彫刻刀や細密ヤスリで削るように作ります。
少し深めに掘っておき、厚めの塗膜で柔らかい表情を出します。
私も造形に関してはまだまだ稚拙ですが、
数をこなす事で、少しづつ思うような形が作れるようになってきました。
造形をする上でで大切なのは、
技術や方法よりも、自分で作る経験を積み重ねていく事だと思います。
以上、手の作り方まとめでした。